ファウンダーから一言:「不昧因果」

(MBAエッセイ合宿in 北海道)

不昧因果とは?

「不昧因果」という言葉は、禅書を好んで読んでいたある卒業生に教えてもらった言葉です。「不昧因果」とは、仏教(禅)語のひとつで、曖昧、うやむやにしない、誤魔化さないこと、因果関係を的確に理解することと聞いています。具体的には、ある行為がどのような因果関係を生むかを見極め、自分自身や他者にとってプラスになるような行為を積極的に行い、マイナスになるような行為を避けることを指します。


この考え方は、人々が自己責任を持って生きることを奨励し、自己啓発や精神的な成長を促進するために重要です。また、不昧因果の理解によって、人々は自己中心的な思考や行動を超え、より広い視野で物事を見ることができるようになります。

MBAインタビューにおける「不昧因果」

「不昧因果」もまた、MBAインタビューにおいて押さえておくべき大切な考えです。

インタビューにおいては、どんなに準備をしても、「想定外」の質問が出されるものです。


(まあ言わば「マーフィーの法則」のごとく。。。あ、知らない人のために、「マーフィーの法則」とは、よくありがちな経験則を、シニカルでちょっと笑ってしまうようなタッチでまとめたもの。例えば、「失敗する余地があるものは、必ず失敗する」「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、絨毯の値段に比例する」といったような。で、実は「マーフィーの法則」、英語学習にも結構活用できますよ!例えばこんなの訳せるかな?→

“The probability of anything happening is in inverse relation to its desirability.” 失礼、脱線でした)


さて、インタビューでの「想定外」の質問。これに対して、絶対にやってはいけないのが「知ったかぶりをすること」。知ったかぶりは必ずや見抜かれます。そして「その程度の奴か」と思われます。(で、当然落ちる)


人はパーフェクトじゃない、だからインタビューで即応できないものがあってもいいのです。その場合すなおに「わう、それは考えていなかった。今考えるから1分時間をくれないか」とか例えば言えばいいのです。インタビューアはそういった誠実さも見ているのです。


ただ注意すべきが2点。

1)分かりません、で終わるの絶対ダメ。解答しようという意欲を必ずみせること。

2)(これは言うまでもないが)自分の専門分野とかで、絶対に知ってなきゃおかしいといった質問に答えられないのは言語道断だから、そんなことは絶対にないように。


インタビューは(前にも言ったと思うが)インタビュアーといかにラポールを創るかが大切です。インタビュアーにとっても、その一期一会が、とても良いひと時であったと思えるように。