ファウンダーから一言:「得手応心」

(MBAエッセイ合宿in 北海道の様子)

「得手応心」とは?

「得手応心」とは、中国戦国時代の宋の蒙(現在の河南省商丘市民権県)に生まれた思想家、かつ道教の始祖の一人とされる人物である荘子の書、「荘子」にある言葉です。

「荘子」の、自分が得意なことや熟知していることを、相手の状況や要望に合わせて柔軟に活かし、適切な対応をすることを指します。

要は、長い間の努力・経験の中から、パッと反応できるようにせよということで、この言葉は、相手に対して丁寧で適切な対応をすることが大切であることを表しています。例えば、ある人が何かの相談をしてきた場合、その人の状況や問題点に応じて、自分が持っている知識や経験を生かして、適切なアドバイスをすることが求められます。また、仕事であれば、クライアントや上司の要望やニーズに合わせて、最適な提案やプランを立てることが必要です。

このように、「得手応心」は、自分自身が持つ知識や技術を生かして、相手に合わせた最適な対応をすることが求められるということを表しています。また、この言葉には、「応じる」という意味が含まれており、相手の期待に応えることも重要であるとされています。

「得手応心」は、もとは中国由来であっても、日本の伝統的な価値観や文化に根ざした言葉であり、相手を尊重し、良好な人間関係を築く上で重要な考え方であると思います。

MBAインタビューにおける「得手応心」

例えばMBAインタビューにおいては、どんなに準備をしていても、ありとあらゆる「予想外」のことを聞かれるものですが、そのときに如何に「得手応心」を発揮できるかは、その場のラポール(共感覚)を形成するのにとても大切です。

ではどうすればいいかと言うと、一言では難しいですが、日ごろ「自分史」などを通じて、自分がどういった人物であるかを思索し、自分が、行きたいと思っている学校に行くことによって、

1)自分にとっていかに役立つか、(ばかりではなく)

2)学校にとっても、自分を迎え入れることでいかにバリューがあるか、

を自分の言葉で、臨機応変に語ることが出来ることが大切です。

もちろんこの過程は、ただ志望校に受かる、ためのものだけではなく、本当に自分の将来、ライフデザインについて考える、真剣な思索の旅でもあるのです。