大都市にあるMBAと地方都市にあるMBA、どっちがいい?

目次

大都市にあるMBAプログラムと地方都市にあるMBAプログラム、以下のいろいろな側面からそれぞれの特性を見ていきましょう。

アクセス性と環境

就職機会

ネットワーク

コスト

大都市MBAのコロンビアと、地方都市MBAのダーデンの比較ケーススタディ

アクセス性と環境

大都市にあるMBAプログラムは、交通網が発達しており、空港や鉄道、高速道路などのアクセスが良く、国内外からのアクセスが容易です。一方、地方都市にあるMBAプログラムは、都市部に比べて交通網が弱い場合があるため、アクセスが不便な場合があります。しかし、キャンパスは比較的ゆったりとし、都市の喧騒もなく、治安もいい場合が多いので、牧歌的な生活を満喫できる機会もあります。

就職機会

大都市にあるMBAプログラムは、大企業やグローバル企業、金融機関などの本社が多く、多様な業種や分野での就職機会があります。一方、地方都市にあるMBAプログラムは、地元の中小企業や地域の産業に特化した企業への就職機会が多い傾向があります。特に、大規模のジョブフェアなどは、主に大都市にあるMBAで開催されるので、もし私費留学で、卒業後の就職を重視するなら、大都市、そして社費などで卒業後の就職についてそれほど考えなくていいのであれば、地方都市もとても魅力的です。

ネットワーク

大都市にあるMBAプログラムは、学生や卒業生が多数存在するため、広い人脈を築きやすく、多様なビジネスチャンスにつながることがあります。一方、地方都市にあるMBAプログラムは、人数が少ない分、より親密なネットワークを築ける場合があります。

コスト

大都市にあるMBAプログラムは、物価が高いため、生活費や学費が高くなる傾向があります。一方、地方都市にあるMBAプログラムは、都市部に比べて物価が低く、生活費や学費が抑えられる傾向があります。

大都市MBAのコロンビアと、地方都市MBAのダーデンの比較ケーススタディ

コロンビアは「現代のローマ」ともいわれるニューヨークの中心部にあるMBAです。一方、ダーデンは正確には、バージニア大学(のMBA部門)ダーデン校で、ヴァージニア州の小さい町、シャーロッツビルにあります。この2校はまさに上述の特徴をとてもよく反映していると言ってよいでしょう。

コロンビアは大都会の刺激を求める人にとっては最適。ウオールストリートも近くにあるので、実地検分もばっちりです。でも、住まいは都市の中の(往々にして)狭いアパートだし、やはり物価は高い。ちなみにニューヨーカーのおしゃべり速度は、全米平均の1.5倍、といううわさ(あながちでまかせではない)もあったりするので、講座や議論についていくには、それなりの覚悟が必要です。

ダーデンの母体、バージニア大学は実は、アメリカ第3代大統領、トーマス・ジェファーソンが創立した学校です(ちなみに、ジェファーソンは建築家でもあり、彼の設計したロタンダという建物は、今も残っています。で、脱線ですが、建築家=大工で、何かピンとこないかな?そう、フリーメーソン!これもまたとても面白い逸話があるのだけど、それはまた別のお話)。

さて話をもとに戻すと、ダーデンは俗にミニハーバードとも呼ばれ、ケースをどんどん取り入れ徹底訓練してくれる学校です。卒業後は何だってできるというという自信をくれる学校だということを、多くの卒業生が語っていました。少人数のチームメンバーは、当初の価値観やものの考え方の違いなどを克服し、最終的に「一生の友」となっていきます。

ダーデンのあるシャーロッツビルは、おとぎ話に出てくるような緑豊かなかわいらしい町。まさにHeart of Americaに来たなぁ、と言った感じ。物価は安いし食事もうまい(そう、本来American foodはとても美味しいのです)、週末にはファーマーズマーケットなどの開かれ、地元の人たちとの親密なお付き合いも出来るでしょう。数年前、だんなさんにダーデンMBAに行けと社命が出て、家族連れでダーデンに行き、そして2年後卒業間際、奥様と子供たちが、帰りたくない、これからもずっとシャーロッツビルにいたいと、悲しんでしまったとか、しなかったとか。。。。

ダーデンは、コロンビアと比べると日本では知名度は無いかもしれません。でも世界的評価は極めて高く、地方都市okという人にはぜひ検討してほしい学校です。このように「隠れた名校」は他にもたくさんありますし、俗に言う有名校ほど本当に役立つ情報は少ないと思うので、またご紹介できれば幸いです。